カメラはいつでももすぐに使えるようにしておくべきだと思った経験

10月12日。午後は特に用事もなく時間が空いていたので友達と高尾山へ行ってみることに。静かで見晴らしの良い展望台があるらしく山頂経由で帰りにそこへ寄ることに決めて高尾山口駅を出て山を登り始めた。
登るのに選んだのは稲荷山コースと言う高尾山の手前にある稲荷山を越えて山頂を目指すコース。途中の稲荷山まではかなり道が細かったり傾斜が急だったりと割と登山を楽しめる。稲荷山の山頂は突然現れ、「これが山頂?」というくらい何にもない。ベンチが設けてある小屋とトイレがあるだけだ。しかしそこからの眺めはなかなかのもので今まで森の中を抜けてきた分、目の前に広がる関東平野は見事なものだ。と、遠くに妙に黒い煙がもくもく空に向かって伸びているのが見える。「高井戸のゴミ処理場の煙突じゃない?」と見当違いなことをふたりで話しながら見ていたが、後で新座の東電施設で火事があったと知った。あのときリュックに入れていたカメラで写真を撮っておけばあの光景をおさめられたのに!
少しの間休んだ後、稲荷山山頂を背にして再び高尾山を目指す。いままでとは違って整備されて歩きやすい道だなと思っていたら、山頂目前でえらい急な階段が現れた。高校を卒業してから運動不足のふたりにはかなりキツく心臓が破れそうだと本気で思ったがなんとか登りきった。標高599mからの眺めは素晴らしく、、、と言いたいところだが日も傾きかけて霞みがかってしまい遠くはあまり見えない。だが、またあの黒煙が目に止まった。とても黒く異様な光景だ。しかしあまりにもへとへとでカメラなんてどうでもよくなってしまいしばらくぼーっとしてしていた。結局、例の目的地で夜景を見ようと下山開始。山頂で大きな双眼鏡を熱心に覗いている人がいたが火事を見ていたんだろうと今になって思った。ここでも貴重な光景を収めるチャンスを逃した。
帰りは薬王院を回って今回の目的地である金比羅台と呼ばれる展望台に向かう。平日だったので人も少なくあっという間についてしまった。休日だと人が多いらしいがこの日は他に誰もおらずゆっくりと休めた。山頂よりは低いが他の場所と同様に眺めがよく、灯がともり始めたおかげで夜景が見え始めた。「男ふたりでロマンチックってなんお意味もないな」と友達がこぼしたが本当にその通りだ。とは言うものの夜景は美しいので写真を撮っておきたい、とカメラを取り出したところで電池ないことに気づく。携帯は暗くなってからは使い物にならないし撮影は諦めるしかなかった。
とうとう一枚も撮らずに下りてきてしまった。滅多に見られない光景も美しい夜景も写真に収めず、カメラはただの4kgの重りとして背負って行ったのだ。仮にめんどくさがらずに山頂でカメラを取り出していても電池がないことに早く気がつくだけの話だったし、自分の間抜けさを痛感した経験だった。
何が起こるかわからないのでカメラは常に準備万端にしてすぐに撮れるようにしようと強く思った。ロスミンローヤル 販売店